星座を繋げて

すきなもの、すきなこと

おこることができなかった日の記憶

あたまの中がまっしろになった。

涙も出なかったし、これと言った怒りも湧かなかった。ただただ事実を目の当たりにして、「そっかぁ…。」と呟くことしかできなかった。

 

わたしの核の部分を支えて強くしてくれた、大好きなんてことばが軽くきこえてしまうくらい、それくらいわたしという人格に、深く関わらせることになってしまった彼の結婚報告。

 

彼を好きになって、後悔した日なんて1日もない。昨日の今日であっても後悔はしていない。なのに、なんでこんなにこころがずしんと重くて、もやもやしているんだろうってそれが不思議で仕方ない。

 

あまり思い出したくもないけれど、昨日のことを思い出してみる。わたしはTwitterに入り浸っている方の人間だ。加えて、昨日のわたしは休日だった。

ふと、TLをみてみるとちょっとした騒ぎになってるみたい というようなツイートが目に留まった。言い換えれば、直接わたしのTLはなんら騒ぎなんて起こってないのだ。興味本位でトレンドを見てみるとまぁそれは一面にそのようなワードが飛び交っているではないか。

 

申し訳ないけれど、これまで幾度となくこのような経験はしてきた。あまりにも多すぎて、彼がなにかお仕事が決まるとその前に起こる風物詩くらいの認識になってしまってもいた。

 

1月27日のおしらせ、他のグループの先輩たちの結婚のおしらせ。大切なお知らせを、本当のことを、一番最初に伝えてくれるのは本人たち。今までがそうだったから、これからもそうだとばかり思っていた。だから、何にも気にしていなかった。だって、あまりにもいつもと同じすぎたから。いつもと同じことに異変を察知できる能力なんて、わたしは持ち合わせていない。

さらっと受け流して、2日後の札幌ドーム公演から発売される第3弾のグッズをみてわくわくして、会場限定の色が緑だと判明したから他会場の予想パズルをして、呑気に過ごしてた。

 

しばらくしてTwitterを開いたら、あれだけ穏やかだったわたしのTLがそれはもう大荒れだった。あんなに優しい人たちしかいない、温かいTLが荒れてるのだ。

 

きっとそういうことだろう、と、その瞬間察してしまった。突然だとは思わなかった。だって、あれだけ長年騒がれていたんだもん。いつか来るであろうその日がきっと今日来たんだ、と腹を括ったつもりだった。そう、完全に「つもり」だった。

会員ページになかなか繋がらないとき、トップページのタイトルを見たとき、ページを開いて、直筆コメントを見て、本人の署名を確認したとき。そっかぁ…。って呟いた。気づいたら、手の甲に涙が乗っかってた。

 

何よりも先に来た感情は戸惑いだった。なんで?どうして?しかあたまに浮かんでこない。TLはみんながおこっていた。みんなが自分の感情を外に放出していた。だけど、わたしにはそれができなかった。

 

わたしは、喜怒哀楽の中でも、哀と怒の感情が人より欠如しているらしく、なんとなく自覚もある。そんなわたしが、はじめて涙をぽろぽろ零せるようになったのは彼の作品のおかげだ。彼のおかげで、ようやく「哀」を表に出せるようになってきた。

だからこそ、わたしだっておこりたかった。おこれると思っていた。だけど予想に反して、相変わらず「怒」の感情は出てこない。

とにかく先に疑問が頭の中を埋め尽くしてしまう。彼自身が起こした行動、彼が受け入れたという紛れも無い事実、そんなものを前にしてもなお、素直に受け入れることができなかった。

 

1月27日の会見。彼は想像ができないくらいに強かった。こちらの想像を遥かに上回るグループへの愛が、溢れかえってとてつもない威力を発揮していた。もちろんその日だけではなくて、コンサートでの挨拶、ラジオでのひょんなところの彼のことば、さまざまなタイミングで拾い集めても、常に彼の愛は尋常じゃなかった。

 

だからこそ、どうしても不思議でたまらない。こんなにもグループのことになると感情を剥き出しにしてしまう彼が、多大な影響が出ることが容易に想像がつくコンサート2日前という日に、自分の都合を優先したという事実がどうしても引っかかって仕方ない。

もっというなら、完全にこちらが主導権を握って言葉通り完璧を遂行した会見を見せつけられたあとに、いうなればドタバタしてるこの一連の流れになってしまっていることに、そわそわして仕方ない。

 

何が原因なのかなって考えた時、どうしても繋げてしまう自分がいて、その人のことを、こんなにも完璧を遂行できた彼が許したということが、わたしの中での彼とあまりにもかけ離れていて不思議でたまらない。

あたまの中はぐちゃぐちゃのままだったけれど、社会の中で生活している1人の人間としては寝て起きて外に出なければいけないので、その日は無理やり布団に入って目をつぶった。

目覚めは良くなかったけれどなんとか目を開けてまず最初にスマホをみた。ほんの少しだけ、穏やかになってた。どら焼きをみて、ふふって笑えた自分がいた。こんな時にまで、彼は最高に可愛らしくて、可愛さ余って憎さ百倍とはこのことか、と回らない頭で考えたりもした。

 

メンバーからのコメント。みるのはあまりにも怖かった。いちばん味方であるはずの人たちはどう思っているんだろう。不安で仕方がなくて、恐る恐る読んだコメントを深読みしてしまう自分に嫌気がした。でもメンバーの彼は、そんなこともお見通しで、あのことばを選んでコメントしてくれたのかな、とも思えて心が救われた。そんな彼をどこまでも信頼してしまう自分がいて、ちょっぴり申し訳なくなって、頼りすぎてごめんねって心の中で謝った。

 

こんなことが起こっても、変わらず世界でいちばんだいすきで、だからこそ、世界でいちばんしあわせになってほしい。根っこはずっと変わっていなくて、世界でいちばんしあわせになってほしいから、かなしい思いをしてほしくない。かなしい思いをしてほしくないから、それなら…って思ってしまうけれど、でもその選択をしたのは紛れもなく彼だから、どうしようもできなくて、八方塞がりになってこんなにも勝手に苦しくなってしまう。

彼は強いから、きっとこんなこと気にしないんだろうけど。なんも心配なんてないんだけどさ。だいすきだからこそ、心配しちゃうんだよ。許してね。

 

まだまだあたまの中ぐちゃぐちゃしたままだし、相変わらずおこることはまだできそうにないし、24時間も経つというのになんにも進めていなくて取り残されてる自覚もあるけれど、ちょっとずつ前に進みたいとは思っているし、その一歩としてちゃんと感情を外に出せる人間になりたい。

ショックというより戸惑いが大きくてずっとふわふわしているけれど、そんなときでも確信を持って言えることがひとつだけある。

 

それは、わたしは彼のことが、嵐の二宮和也くんのことが、これからも大切で、変わらず大好きだということ。

唯一胸を張って言える。これだけは絶対に変わらないよ。